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2011-10

パニックから奇跡の生還 - 2011.10.01 Sat

実は今朝、事故をおこしました。。

ちょっと、タイトルは大袈裟かもしれませんが、下手すりゃやばかった出来事でした。

事故と言っても、車ではなく船でおこった出来事でしたが、現在AM7時半にこうしてブログを投稿できているのですから、助かったと言うことなのですが・・・この仕事をしはじめて一番の怖くて心細かった出来事だったので、書かせてもらいます。。


今朝は予報では2.5mの波高で、北北東の風が7mくらい吹いている状況でしたので、漁をするのは微妙な感じだと推測していました。
港に着くと、大半の人間が出港はしないと思っているようでした。
ですが、私は自分の目と体で判断して、出港停止をしたにもかかわらず、隣が水揚げしてこようが、嫌味を言われようが、それは我慢できます。
隣が漁をしてうちはできないのか?と嫌味を言われる事もありますが、微妙な地形の違い等で無理なものは無理!と言い返せるのですが、やる気のあるのかないのか分からないような乗組員の判断だけで出港停止はしたくありませんので、子船で港の外まで見に行く事にしたのです。
その時は、どうせダメだろうと思っていたのですが、うねりが弱い為、ギリギリいけるか!?と悩むような状況で、とりあえず出港を決意しました。
ダメだったら、帰ってくれば良いだけですから・・・。


漁場に着く直前頃には、一つ目の網は無理だろうと思うようになっていました。
そこで、もう一つの網へ向かおうかと思っていると、ある一人が一つ目の網にも入ってみたら?と言ってきたのです。
ですが、私は入る直前で、一つ目の網は完全にやめることを決意して、方向転換をしようと試みていると!風と波が急に酷くなりまして、ロープなどが集中している場所へ流れてしまったのです。。
慌ててギアを抜き、スクリューを止めて風にながして、安全な場所まで流してから脱出しようとスキを見ていると、先ほどの漁師が「何をしている?」と言ってきたので、「下にロープがあるやろ!?」とたずねると、そいつは「何もないぞ!早く行けや!」とせかしてきたのです。

それを信じて、アクセルON!!してしまったのです。。。
その瞬間「ドゥン!」という衝撃とともにエンスト・・・。

そうです!ロープをスクリューに巻いてしまったのです。。

まだ3時過ぎの真っ暗闇で、どんどん風は強くなり、波高は2.5mの予報をこえ、どう考えても3m以上ある状況になってきて、甲板に波が入ってきてしまう状況。。
救いなのは、そのロープは海底から伸びているロープで、船が流されずに済んでいることだけ・・・。
思いつくことは全てやったが、どうする事もできず、どんどんうねりが強くなってくる状況に、パニックになっていく自分がいました。。

途方にくれて、周りを見渡すと、船酔いとは無縁のはずの漁師達が、嘔吐しているではないですか・・・。
1本のロープで繋がった状態で大波にモミクチャにされているので、酔ってしまうのです。。。

最悪は、海上保安庁に救助を・・・とまで考えながら、会社に電話するも夜中なので出るはずもなく、まずは市場に電話しました。。
とりあえず、状況を伝え、次に車で1時間弱くらいの場所にあるダイビングショップのある方に電話しまくりましたら、3回目にして繋がったのです!
ですが、これだけ波高が高いと船の下に潜っての作業となると、波で持ち上がった船のケツが「ドッパーン」と落ちる際に危険すぎて潜れないと・・・。

頭の中に「終った・・・」とあきらめの一言が流れていました。。

乗組員の一人が、「明るくなるまで我慢して、救助を求めよう」と言ってきたので、それしかないと判断して、吐き気と恐怖に耐えながら数十分待っていると、大きなうねりが抜けた後にブンッ!とロープが切れました!
助かった!と思った次の瞬間、やばいかも!?と不安が過ぎりました。
その理由は、ロープが切れたので、海底とのつながりはなくなっていますから、船は風であっという間に流されていきます。
ですが、スクリューにはロープは巻いていますから、船が動けません。。
と言うことは・・・漂流しちゃうと言う事です。
下手すりゃ、岸際に追いやられ座礁もしくは大破の危険性も・・・。

慌てて、網を設置してある浮きやワイヤーなどに、ロープをとれ!!と叫ぶのですが、そういう時に限ってロープは見つからないし、乗組員は動かないし・・・。

結果的に、道網と呼ばれる網の所へ船をとめることができまして、更にどうにかギアを入れても、エンストはしないくらいまで巻きついていたロープが外れたので、ゆっくりゆっくり帰港する事ができました。

船をとめることができなかったら・・・と考えると、恐ろしさのあまり、今でも身震いしますね。。


魚は一匹も獲ることすらできませんでしたし、ただ危険な思いをしてきただけになってしまいました。。



ロープが切れる前に、明るくなるのを待っている間、あまりの心細さに、思わず嫁に電話していました。。
なんやかんや言っても、最終的には家族でしょうか。。

その後、嫁に無事を伝えると、「じちゃんにお礼を!」と。
死んだ祖父には、私はもちろん、嫁まで凄く可愛がってもらいました。
ですから、他人である嫁まで大好きなじいちゃんでした。。
嫁は、じいちゃんに私を助けてくれるようにお願いしたのだとか・・・。

墓参りしてきます!


疲れました。。

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